日本で就職、編入をするためには
 
専門学校の人へ~卒業後のこと

専門学校⇒⇒就職

専門学校(2年以上の課程)を卒業して「専門士」の称号をもらえれば、日本で就職することが可能です。つまり就職できる場所があり、「就労ビザ」がとれれば、OKなのです。

*ただし、専門学校の勉強内容と就職先の仕事内容に関係がある場合だけです。

*現在「就労ビザ」は簡単に許可されるわけではありませんが、会社の規模や仕事内容によって入国管理局の対応が違います。また日本経済の状態などから、今後の対応が変わる可能性もあるので、はっきりしたことは言えません。

専門学校 → 就職先 就労ビザ許可の可能性
コンピュータ → 貿易関係
デザイン → 観光(営業)
デザイン → 貿易(通訳) ×
日本語 → 貿易(通訳)
ゲーム → 一般企業
自動車整備 → 一般企業 ×
ヘア・メイク → 化粧品関係

専門学校⇒⇒大学

専門学校と大学の専攻に関係がなくても、1年生として入学できます。

★大学3年生または2年生への「編入」の場合は、専門学校の内容と関係のある学部(学科)なら認められます。そのとき、認定される単位は大学によって異なります。

*編入制度のない大学も多いです。

*編入試験は、日本人学生と同じ問題の場合がふつうのようです。


  留学生の就職 「就労ビザ」 について
将来、日本での就職を考えている人がいると思います。その参考に、読んでください。
「就労ビザ」をとった留学生のデータ(2001年)  総数 3581人
【国籍】 1位 中国 60.2%
2位 韓国 20.1%
3位 台湾 3.8%

【在留資格】 11位 人文知識・国際業務 59.1%
2位 技術 28.1%
3位 教授 6.3%

【職種】 1位 技術開発 10.6%
2位 翻訳・通訳 9.4%
3位 情報処理 7.0%

【就職先企業の業種】 製造業 22.9%
非製造業 77.1%
商業・貿易 10.8%
教育 8.8%

【月額報酬(税込み)】 20万~25万 30.6%
25万~30万 30.1%

【就職先企業の規模(従業員)】 50人未満 45.5% 全体の66.4%が300人未満の企業

【日本での最終学歴】
1位 大学院 43.2%(*日本にいる留学生のうち、大学院生は32%)
2位 大学 35.4%(*日本にいる留学生のうち、大学生は50%)
3位 専門学校 7.2%(*日本にいる留学生のうち、専門学校生は16%)

<まとめ>
コンピュータ関係と翻訳・通訳関係が多く、大学よりも大学院を卒業した留学生のほうが多い。また中小企業が中心で、有名な企業や大企業に就職できるケース は少ないことがわかる。現在、日本人学生が就職難であり、外国人はそれ以上に厳しい。特に外国人は即戦力となる人材が求められている。そのため、高い日本 語力は当然であるほか、技能を持っている人、また英語ができる人が有利。

・就労ビザは、学校での専攻内容と就職先での仕事内容に関連がある場合に認められます。

・留学生本人だけでなく、中小の会社は財務状況や活動内容も調査されることがあります。

・通算の学歴が14年未満の場合(例:母国の高校卒業→日本の専門学校1年課程修了で13年)や調理師、美容師としての就職は許可されません。母国で短大以上の学歴なら可能です。


◆日本語学校を卒業・修了後、就職したい場合・・・

母国での仕事実績が必要なうえ、日本語学校の出席率も大切になります。また、会社が実際にビザ申請の手続きをしてくれるかは、わかりません。ですから、いまのアルバイト先の会社や店に就職したくても、現実にはなかなかできないようです。ただし、母国と日本の会社の間に強い関係があれば、取得できる可能性が高くなるようです。


  留学生が困っていること・・・正直な姿を紹介します


日本の大学などに進学して卒業、帰国した元留学生への調査では、日本への留学は全体の約8割が「よかった」と答えているとの調査結果が出ています(財団法人日本国際教育協会  2002年)。しかし、入学して1~2年の頃はいろいろと苦労が多いと思います。

97年秋、日本の大学・短大・専門学校の1・2年次に在籍している東京都内の日本語学校卒業生を対象としたアンケート結果の一部です。少し古いですが、現在も大きな変化はないと思います。先輩留学生の正直な気持ちが出ていますから、参考にしてください。
(インターカルト日本語学校その他7日本語学校の卒業生、回答者280)


質問:進学した学校(大学など)で、いま、困っていることは何ですか?

答え:勉強に関することが最も多く、
・日本語力がのびない。
・授業がわからない、たいへん

という答えが目立ちました。

(具体例)
1)大学のシステムや授業についての問題
・ 授業がつまらない
・ 専攻科目やゼミの選択(複数回答)
・ 大教室での授業がうるさい
・ 第一外国語として英語をとっているが、たいへん(複数回答)
・ ノートがとれない
・ レポートや宿題が多すぎる
・ 専門学校のレベルが思ったより低い
・ レジュメに書いてある文章は省略されている内容や語句が多く、文と文のつながりが理解できない
・ チューター制度が整備されていない

2)日本語力についての問題
・ 文章やレポートが書けない(複数回答あり)
・ 相手に合わせた話し方。敬語や会話体などの使い分け(複数回答)
・ 日本語の授業が日本語学校よりやさしい
・ 教授の言っていることが時々不明瞭で聞き取れない(複数回答)
・ 自分の気持ちや考え方をまだ十分に表現できない
・ 発音、アクセント、イントネーション
・ 卒業論文のことを考えると、日本語が心配
・ 会話ができない(複数回答)

3)経済的な問題
・ 授業料が高い(複数回答)
・ 奨学金の申請に時間がかかる
・ 生活費が足りない(複数回答)
・ アルバイト探し
・ 1年生前期なので、奨学金がもらえない

4)日本人の対応や関係づくりについての問題
・ 先生が学生の中に留学生のいることに気がつかない
・ 日本人の友達がいない(複数回答)
・ 自分自身の日本語力が足りない(複数回答)
・ 日本人学生といっしょに勉強することに慣れない
・ クラスの学生と親しくなれない
・ 留学生が少ない分野なので、交流がない(心理学科)
・ 寂しい。学校がつまらない(複数回答)
・ 同年齢の友人がいない
・ アクセントが気になって、話すのが怖い
・ 若者の言葉がわかりにくい

5)その他
・ 卒業できるか、就職できるか(複数回答)

不満や心配は、どんな学校に行っても、またどの国に行ってもありますが、このようなことを感じている先輩がいるということを知っておくと、これからの勉強の目標や注意しなければいけないこと、気がつかなかったことなどがわかると思います。