shiraisensei.jpg 
白井義弘
1975年にインドシナ難民に日本語を教え始めたことがきっかけで日本語教師に。
後に東京中央日本語学院を創立。学院長就任。
趣味は、お笑い鑑賞、ジャズ、ラリー、水泳、歴史。「自分が一番バカになれ」がモットー。
最近は、創立以来の理念「多文化共生」を、医療や介護従事者等と連携させる活動を行っている。


 

 


第5回 ~『電話を受ける』応用編~


金:   はい、J-Lifeカンパニーでございます。

安田: アルク商事の安田と申しますが丸山さんはいらっしゃいますか?

金:   いつもお世話になっております。丸山はあいにく席を外して①おります。

安田: そうですか。何時ごろお戻り②でしょうか。

金:   15時を予定しておりますが、お急ぎでしたら私でよろしければ③お伺い致します。

安田: 実は、この後丸山さんにお会いする予定なのですが、アポイント時間に15分遅れてしまいそうなので、そのようにお伝え頂きたいのですが。

金:   かしこまりました。それでは、丸山が戻りましたら申し伝えます。④



①「外す」は「取って離す」という意味で、「時計を外す」「担当を外す」などオフィスでよく耳にします。今回の場合は、

「社内や近くにいるが、短時間自分の席を離れている」という意味で、「すぐ戻ります」ということを相手に伝えたいときの表現です。


②「席をはずし」た社員は再び「席に戻り」ます。元の状態になるという意味です。戻る(動詞) → 戻り(名詞) → お戻り(お+名詞)として尊敬語にしています。「書類をお届けします」とか「お伺いしてもよろしいでしょうか」とか、いろいろ使ってみましょう。


③相手の気持ちを考えて使う表現で、「もしもあなたが必要でしたら」という意味です。日本語では、主語を「あなた」から「私」に置き換えて、自分の立場を下に置く内容の文を作ることで、相手への気遣いを表すことがあります。


④これも自分を下に置き相手を気遣う表現です。「言います」と意味は同じですが、相手の受け止め方は全く違ってしまします。例えば「私から社長に申し伝えます」を「私が社長に言いますよ」などと言ったら、なんて礼儀を知らない人と思われてしまうでしょう。


ワンポイントアドバイス

上げたいときは自分が下がる。これもテクニックです。